富士電機PLC MF→SX置き換え
FujiElectric PLC replacement
2023年12月に富士電機製PLCのMICREX-F(以下MF)からMICREX-SX(以下SX)への置き換えを実施いたしました。
MFシリーズは1985年に発売され、2012年9月30日に生産中止となっております。
今回はF140シリーズをSXに置き換えを行う為、変換ユニットを使用し、既設配線を流用しました。MFからSXへのコンバートに多くの時間を費やす事となりましたので、本件の経験を踏まえ、MFとSXの違いや注意点などを紹介させて頂きます。
【レポート内容】
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システム構成
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MFとSXのアドレスの違い
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タイマーの注意点
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Tリンクの注意点
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変換後の作業
#PLC置き換え
#メンテナンス
#予防保全
装置1 システム構成

装置2 システム構成

【MFとSXのアドレスの違い】
MFとSXではアドレスが異なります。
またSXバス接続とリモートIO接続でもアドレス表記が異なります。
【アドレス比較表】
【SXバス接続】
SXバス接続の場合は XY【バス局番】. 【ワード番 + ビット】となります。
例:SXバス1に入力ユニットを取付けた場合
X
1.
00
【ワード番 + ビット】
【SXバス局番】
【識別子】
【Tリンク(リモートIO)】
Tリンク(リモートIO)の場合は XY【バス局番】.【Tリンク局番】. 【ワード番 + ビット】となります。
例:SXバス1(ベーススロット1)にTリンクマスタを取付けた場合
X
1.
【SXバス局番】
00
【ワード番 + ビット】
【Tリンク局番】
2.
【識別子】
【タイマーの注意点】
【数値の違い】
MFはBCDで処理を行うPLCです。
タイマーやカウンタ、四則演算等の数値はBCDとなりますが、SXはDECとなります。
BCDを引き継ぐ際は***_MFと言う命令を使用します。
【設定時間の違い】
MFではタイマー設定時間は0.01 (T0~T511)または 0.1秒(T512~999)です。
既設のTONと言う命令後は、コンバート後、TON_MFと言う命令後に変換されます。
(T**_MF、C**_MFはデバイス による間接指定の際はBCD8桁データ)
SXでも同様のTONと言う命令が有りますが1msタイマーですので注意が必要です。
【ローカル領域とグローバル領域】
SXのタイマ・カウンタはアドレスでローカル領域と、グローバル領域に分かれます。
プログラム間で共有する際は注意が必要です。
・ローカルアドレス:0~8191(プログラム間の共有不可)
・グローバルアドレス:8192~16383(プログラム間の共有可)
【Tリンクの注意点】
MFとSXでTリンク通信を行うとビットアドレスが反転します。
SX側のY1.2.10を(ON)した場合、MF側のB0Fが(ON)します。
MF側のB010を(ON)した場合、SX側のX1.2.0Fが(ON)します。
【縮退設定】
Tリンクで縮退設定を行わないと、相手機器と通信が確立しなかった場合、CPU モジュールの運転は停止します。
CPUパラメータより縮退の登録を行います。
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【変換後の作業】
MFからSXへのコンバートを行う中で、変換不可能な回路が発生します。
変換不可の回路は手作業で修正が必要になります。
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MFシリーズは2012年の生産終了から10年以上経過しております。
MFシリーズのコンバートには多くの時間を費やす為、PLC故障の際は、長期間の設備停止、生産への影響が考えられます。
保全計画を実施して頂き、SXシリーズまたは他メーカーの置き換えを推奨いたします。